一般歯科

一般歯科とは、虫歯と歯槽膿漏の治療、および歯牙欠損部の補綴を主とする歯科診療のことをいいます。

小児歯科、矯正科、口腔外科など新しく専門標榜科が認められたため、これらと区別する意味で用いられます。
普段から歯科医院が行っている治療と思っていただいてかまいません。

抜かない、削らない治療

当医院では、痛みの有る歯の検査はもちろんですが、お口の中全体を検診します。
そして、その結果に基づいてリスクの高い順に、治療の必要性の有る部位を、患者さん本人にご説明の上、了解を得て治療していきます。
この時にどれだけしっかり検査できるかで、「抜かない、削らない」治療の可能性が広がります。
歯は、治療をすればするほど、力を失っていきます。
神経を抜いた歯は、切り出した材木に近いのです。
大地に根差した木と、切り出した木材の違いは当然大きいです。 ですから、出来るだけ神経を抜かず、削らない治療をしたいと考えているのです。
必要最低限の治療にするために、検査はしっかり受けてください。初診時の問診票から治療は始まっているのです。

にいつま歯科 抜かない、削らない治療

患者様の負担が少ない治療

一般的な歯科治療では、「歯を削る」「抜歯」する治療に痛みを伴います。
当病院ではこれらの治療をする際、負担が少なくなるよう努力しています。

極力「痛みを抑えた」歯科治療

誰しも痛い思いをしたくないものです。
技術力の進歩により、今はかなり痛みを抑えられるようになってきました。
当病院では、どのような技術で痛みを抑えているのかご紹介します。

STEP1 表面麻酔
にいつま歯科 一般歯科 表面麻酔

一般的な治療では麻酔注射が痛みの原因です。
当病院では最初に、注射する部位を「表面麻酔」を施します。その後麻痺した部位に麻酔注射をしますので、ほとんどの痛みを感じません。

STEP2 一番小さい針を使用
にいつま歯科 一般歯科 一番小さい針

針の細さにより痛みが変わります。
当病院では特に細い針(31G)を使用することで痛みを抑えています。

STEP3 電動麻酔注射の利用
にいつま歯科 一般歯科 電動麻酔

麻酔液を急に注入すれば痛みを伴います。そのため、ゆっくりと丁寧に時間をかけ麻酔液を注入していくことで痛みを抑えることができます。
当病院では「電動麻酔注射」を導入しています。これにより、注入速度の制御をし極力痛みを抑えることが可能です。

STEP4 複数回に分けて麻酔を注射
にいつま歯科 一般歯科 複数回の麻酔

STEP3まででも痛い方には、一気に麻酔をするのではなく、何度かに分けて麻酔をすることで痛みを更に抑えます。

「歯を削る量が少ない」虫歯治療

一度削った歯は、元に戻すことができません。
歯の機能自体は詰め物や被せ物で取り戻すことができます。しかし、人工の歯は天然の歯に勝つことはできません。
歯は削る度に寿命を縮めます。
度重なる治療により歯が少なくなると、最終的に抜歯してインプラントや入れ歯をする治療しか選択できなくなります。
当病院では特に「歯を削る量が少ない」治療にこだわっています。
それは、患者様にいつまでも健康的な暮らしを送っていただきたいからです。

「歯の神経の除去/抜歯」を
最小限に抑える虫歯治療

歯の抜歯、歯の神経の除去をする治療は可能な限り避けたいです。
なぜなら、歯の神経を除去してしまうと、かなり歯がもろくなるからです。
しかも抜歯後には、インプラント、入れ歯、ブリッジなどの治療を行わなくてはいけません。
当病院では抜歯と歯の神経の除去を最小限に抑える治療を行っています。
下記から、治療への対処を紹介します。

虫歯の進行状況別の
治療内容

虫歯は急激に進行することはありません。長い年月をかけて少しずつ進行していきます。
ごく初期のC0に発見できなければ次第に悪化していきます。
そして、一度悪くなった歯は元には戻りません。
一般的にはCO⇒C1⇒C2⇒C3⇒C4という記号で虫歯の進行状況を表しています。
初期のCOであれば自然治癒(再石灰化)させることができ、歯を削らない処置が可能です。
しかし、C1~C4に悪化してしまうと、歯を削る治療が必要となります。

C-1
にいつま歯科 一般歯科 c1

歯の表面に穴があいて、エナメル質が溶けた状態
虫歯の初期段階のため、1回の治療で治せます。
虫歯を削りレジン(プラスチック)を詰めます。

C-2
にいつま歯科 一般歯科 c2

穴が象牙質にまで進行してしまった状態
冷たいものを食べると歯に違和感を感じます。C2の段階までは、歯を削る量を最小限に抑えることが可能です。また、1回~2回程度の少ない回数の治療で終わります。

C-3
にいつま歯科 一般歯科 c3

歯の大部分を失った状態
虫歯が神経に到達しているため、C2の段階よりも痛みが大きくなります。この段階より進行すると、神経を除去する治療が必要不可欠になる場合もあります。

C-4
にいつま歯科 一般歯科 c4

歯の根しかない状態
ここまで悪化すると、歯を残す治療は一般的にできません。
しかし歯を残す治療も、周囲の骨、歯の根の状況などによっては可能なことがあります。
まずはご相談してください。

※C4まで悪化すると痛みがありません。
痛みが消えると来院しなくてもいいと考える方がいますが、痛みが消えた原因は神経(歯髄)が死んだことです。
痛みが消えた方は早めに来院してください。

※抜歯後は、インプラント・ブリッジ・入れ歯などの処置をします。詳細はインプラント、入れ歯の項目をご覧ください。

詰め物と被せ物の詳細

詰め物や被せ物には色々な種類が存在します。
一般的に知られているのは、「銀歯」と呼ばれているものです。
この素材は「保険適用」がメリットです。しかし「外見」「金属アレルギー」「耐久性」「精度」などにデメリットが存在しています。
保険適用外の素材は、「外見」「体に優しい」「機能性」「耐久性」「精度」などに保険適用の素材よりもメリットがあります。

にいつま歯科 一般歯科 詰め物と被せ物

その他(当病院の治療体制)

当病院では定期検診や虫歯予防に注力しています。
歯が痛くなった場合のみ来院されると治療される度に削るため、歯はどんどん悪化していきます。
当病院では予防システムを確立しており、虫歯や歯周病の予防を重視しています。そのため、抜歯や歯を削ることを最小限に抑えることが可能になりました。
高齢になってもご自身の歯で過ごされたい方は、是非当院へお越しください。

虫歯Q&A

  • 痛みを感じなくても虫歯の治療をするの?
  • 痛みの感じ方は人それぞれです。虫歯のC1は痛みを感じません。C2~C3の段階から痛みます。しかし、C1でも進行していくため油断は禁物です。
    痛みがなくても治療をお勧めします。
  • 歯磨きすると痛むけど虫歯なのか分からない
  • 様々な原因が考えられますが、虫歯や歯が削れたり欠けていること、歯茎の傷や歯周病が可能性として上げられます。
    痛みなどの症状が続く場合は、一度受診することをおすすめします。
  • 神経を除去したのに痛みがあるので心配
  • 神経を除去した歯でも、歯の根っこの中の炎症が原因で痛みを感じることがあります。その場合は原因を除去する必要があります。
  • 取れた銀歯は持ってきた方がいいの?
  • 念のために取っておき、受診時に持って行かれた方が良いです。
    取れた原因は様々ありますが、歯の状態によっては再使用できる可能性があります。